もっと自由にもっと美しく

ワークショップ

筆は太いとか細いとか、微妙なニュアンスが出せる最高の筆記具です。先の固いボールペンや万年筆、鉛筆などの筆記具は均一な線しか出ないけれど、メイクなどで筆を使う理由を考えたらなんとなく想像できるのではないでしょうか。

「楷書から始めるからみんなやめてしまう、、」と書道の普及を真剣に取り組んだ少し前の時代の先生たち同士で話していたそうです。書道を難しいという印象で終わっている方が本当に多くてもったいないなあと思っています。中3の義務教育が終わってから、高校以降で学ぶ文字はそれはそれは無限のアートな世界で、代表的な書道の楷書のお手本も4通りもあるんです。

筆は包丁と同じで初めはドキドキ、でも包丁によって切れ味も違うこと、慣れさえすればどんなに細かくても、難しい皮むきでもなんでもできること、、想像できますよね?そんな感じで筆を持ってもらいたい。そこからスタート。熟練の技を目指したり、作品の美を追求したりはその先です。学校で定規でひいたようなお手本を与えられ、熟練の技を求められるからできなくてダメだ、とガチガチになってきた人を一人でも減らしたいです。

ということで、ぜひもっと楽しい世界をお伝えしたくていろいろなワークショップを作ってしまいました。ご依頼があるたびにその目的に応じて準備しているうちにいろいろ道具が増えてしまったと言うのが本当のところです。

▶︎1メートル四方の紙に書いてもらうワークショップ

▶︎子どもたちに筆で文字を書く楽しさを伝えるワークショップ

▶︎お手本を真似するだけでなく、好きな文字を作品にしてみる書家体験のワークショップ

▶︎墨画(絵手紙)が一回から描けるワークショップ

もちろん通常のレッスンもあります。

筆でできていることは実は身近にたくさん。居酒屋さんの看板や、お寿司やさん、メニュー。あの洋画家の藤田嗣治は書で使う面相筆を愛用していたそうです。美術館で目にする日本画、洋画、デッサンの線、絵筆の線、全ていろいろな筆の線からです。それが見えたら本当に楽しい。すばらしい。

師範の游心が楽しくレッスンいたします。個人で、団体で、ぜひ筆のアートの体験をしにいらしてください。