ミラノ・パリコレクション書道パフォーマンスご報告
パリコレ、ニューヨークコレクションでも活躍した経験のある着物ドレスの商標登録を持って世界で活躍中の
方からお誘いいただき、コレクション中のパフォーマンスをご依頼いただき、9月に計13日間ヨーロッパはイタリアミラノとパリに行ってきました。
リハーサルで10分の持ち時間を終えた後の現地の空気がガラッと変わった瞬間、ホッとした思いと誇らしい思いと、、。13日の経験から、書道は間違いなく世界に通用するアートであること、日本人の文化やこころ、精神性が世界では注目されていること、を肌で感じて参りました。
大舞台でしたが、自分でも驚いたことにステージの上では、全く鼓動が上がることもなく、むしろファッション、アートの最先端の地、ミラノとパリで、書の芸術性を長年追い求めてきたプロとして自分の歩んできた道の確かさを実感し、その場の出演者全員と何か共通の思いでつながれたような不思議な多幸感に包まれ、ひとつひとつの動作を噛み締めながらとても落ち着いてパフォーマンスを終えることができました。本当にありがたい経験をさせていただきました。この場を借りて空飛ぶ美容師こと、渡辺そらちゃん、他関係の皆さまに心から感謝申し上げます。
「なんて書いてあるんだろう」「この文字は字体は、、」などということとは無縁の中、素直に私の筆裁きを感じ、作品を鑑賞し、たくさんの拍手や笑顔をいただけたことも嬉しい体験でした。前日のリハーサルが終わって舞台を降りた瞬間、始まる前には仏頂面だったスタッフが興奮したように駆け寄ってきてくれたことも忘れられません。
日本で送り出してくれたたくさんの方々、作品展にお越しくださり、エールを送ってくださった方々には一部の方には動画をお送りしたのですが、観た方から、私の足さばき、体の使い方、などを大変ほめていただきました。ランウェイでの歩き方についても特に指導もなく、姿勢を褒められることも多く、自然と書のおかげでカラダも整っていたことも確認いたしました。
13日間の間に3回のパフォーマンスをする機会に恵まれました。現地で紙を広げる場所が急に変更になったり、縦が横になったり、と応用を迫られる場面ばかりでしたが、過去の経験のおかげで臨機応変に対応できたことは、メインであるそらちゃんやこのプロジェクトの一員として責任をしっかり果たせたという点でホッとしております。
ここでは書ききれない色々な体験や発見の多い13日間でした。京王プラザホテルの作品展の最終日、そのまま残って翌日羽田から出発というとても忙しいスケジュールでしたが、多くの方々のご協力、ご理解のおかげで安心して半月留守をすることができました。こちらも心より皆さまに感謝しております。ありがとうございました。一生忘れられないひと月でした。まだまだお礼をお伝えできていない方が大半です
が少しずつ今回のご報告をしつつこの体験をシェアさせていただいていこうと思っています。
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